【Training】社員研修 「歌会始」#1

Co-CEOを務める吉田哲の口から、こんな提案が飛び出しました。

御題が決まったので、歌会始に参加しましょう!


歌会始の儀は、お正月、天皇陛下によって催される宮中行事の一つです。

毎年一つのお題のもとで、天皇陛下や皇族方々が詠まれた和歌、現代を代表する歌人や文化人が詠んだ和歌、そして一般公募で入選した和歌が、天皇陛下の御前で読み上げられます。

一般公募は明治の初頭からスタートした、比較的新しい制度。

今日、歌会始の儀はテレビでも中継され、日本古来の芸術「和歌」を介して皇室と国民の間をつなぐ重要な役割を担っています。

そして晴れて入選した場合は、ノーベル賞やオリンピック金メダルを取らずとも、年齢や職業に分け隔てなく、たった一首の和歌で宮中にお招きいただける機会でもあるのです。

*参考: 歌会始 – 宮内庁
http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/utakai.html


curioswitch代表取締役の近衞忠大が、この歌会始の儀の中で歌の読み上げ役である「講師 (こうじ)」を務めています。

その年のお題を披露し、一般公募で入選した十首の詠進歌、選者も務めた歌人の歌、文化功労者の代表である「召人 (めしうど)」の歌、そして皇室の方々の歌を順に読み上げていく、司会者のような役目です。

そんな近衞が創業したcurioswitchは、国境や時代を越える普遍的な価値を未来へ残すクリエイティブ・ブティック。

日本文化の良さを伝えていくことも使命です。

他人へ伝えるには、まず自分たちが理解しなければなりません。

やはり実践してみないとわからないでしょう?

こうして、curioswitchのメンバー全員で、来年の歌会始の儀に詠進(歌を詠んで進呈する)してみることになったという訳です。


しかし、歌は急には詠めません。困りました。

そこで、宮内庁式部職の顔も持つ近衞から、歌会始のレクチャーをしてもらうことに。

贅沢な社員研修の、はじまり、はじまり。

歌会始の儀について説明する近衞忠大 — 歌会始への詠進 Kickoff講習会

まず、歌会始の歴史や講師を含む役目の種類、歌を読み上げる順番など、儀式の基本的な概要が近衞から説明されます。

歌の書かれた懐紙を拡げる「読師 (どくじ)」や、講師に続いて一斉に歌を読み上げる「講頌 (こうしょう)」といった役目は、講師も含めて旧華族の家の方から選ばれているそうです。

儀式は天皇陛下とのアイコンタクトで進めていく、読み上げる和歌を書いた紙は天皇陛下に向けているので講師は逆さに読んでいる、そもそも崩し字で書かれていて読めないので前日までに半分くらいの歌を暗記している、など関係者ならではの裏話が満載

さらに、代替わり後初の歌会始となる来年の儀式では、例年省略されている所作がより丁寧に行われます。これは新しい元号の最初だけに行われるので、人生の中でも何度も見られません。儀式を見るのがますます楽しみになりました。


ところで・・・儀式についてはいろいろと学びましたが、結局、和歌はどうやって作れば良いのでしょう?

近衞自身も和歌を読み上げる役目は務めているものの、考案する専門家ではありません。

藤原道長の末裔でありながら幼少期を海外で過ごした近衞。平安貴族のように日常的に和歌を詠む訓練をして育っているわけではないのです。

そこで最近まで、御祖母にあたる三笠宮妃殿下に添削していただいていたそうな!

贅沢な家伝システム。

しかし、私たち社員に、そのような強い味方はいません・・・。うーん。

ここで、近衞から皆へアドバイスが。

説明的にならないよう、日常の情景から感じた一瞬の思いを、そのまま綴ると良い

・・・と近衞は教わったそうです。

近衞曰く、「和歌は、instagramのようなもの」

なるほど!

instaの感覚で良いなら、なんとなく詠めそうな気がしてきました。


来年の歌会始では、「望」の一文字をお題に詠進歌が公募されています。

まずはそれぞれで歌を詠んでみて、後日持ち寄った歌を推敲し合うことにしました。

望? のぞみ? のぞむ? ぼう?

さてさて、どんな歌が詠めるでしょうか。

To be continued…