Noren Project

For Mitsui Fudosan

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東京・日本橋は室町三丁目の交差点に、2019年10月、三井不動産が展開する新しい商業施設として、「コレド室町テラス」が完成しました。オープンに合わせて、同じ三井不動産の「日本橋コレド」「コレド室町テラス」「三井本館」の入り口複数箇所に、各施設の看板の役割を果たす大きな暖簾がかけられました。

コレド室町テラスのエントランス

近衞は、暖簾制作を専門に行う有限会社中むらのアートディレクター白馬實さん、紋章上繪師三代目・波戸場承龍さんとのコラボレーションで、計5点の暖簾をデザイン・制作。

今回、近衞がデザインのコンセプトに据えたのは「集(つどう)」です。

例えば、コレド室町テラスのエントランスには、五街道の起点である日本橋をシンボライズした五角形の中に、入れ子枡(ます)を重ねることで、人々が集って入る様を表現しました。

そもそも、暖簾は「屋号などを染め抜いて店先に掲げる布。部屋の入り口や仕切りにたらす短い布」(大辞林/三省堂)で、欧米にはない、日本文化を象徴する重要な要素です。

江戸時代の日本橋界隈(東京メトロ三越前駅の「熈代勝覧」複製図の展示より)

実は、近衞が初めて暖簾に関わったのは、2014年に遡ります。3月20日から4月6日にかけて行われた「日本橋桜フェスティバル」で、暖簾の紋をデザイン・制作した実績があります。

日本橋にふさわしい賑わいを見せるコレド室町前の歩道

当時は、「コレド室町」「コレド日本橋」「コレド室町2」「三井タワー」「コレド室町3」に対して、以下のデザインを提案。

- 栄 -

賑わい・五本の道の交点に集まる人々の往来を、五本の熨斗に例えました。「結び熨斗」は古来のモチーフで、お祝い事に使われる縁起物「栄える」の象徴です。

- 橋 -

日本橋の象徴として敢えて現代風にデフォルメして、アイコン化しました。橋は交流点でもあり、扇型の形や円弧との組み合わせは普遍的なモチーフです。

- 楽 -

「五つ枡」は縁起物として古くから使われる枡を五つ重ねた絵柄です。歌舞伎や浄瑠璃といった文化の中心だった歓楽街・日本橋のイメージと重ね合わせています。

- 粋 -

江戸の商人は、口約束は絶対に守るという律儀なところがありました。そんな江戸っ子の粋なところを、「約束」=「結ぶ」にかけてデザインしてみました。

- 桜 -

「結び桜」も古来のモチーフです。桜の花びらは五枚なので五街道、五つの建物につながります。そして日本橋の江戸桜通りに因んで、日本橋の季節感を投影しました。

こちらが、「コレド室町2」入口に暖簾を掛ける前と後の写真です。暖簾があるだけで、建物に色気が加わるのを、感じて頂けますでしょうか?

それから5年。2019年オープンの商業施設「コレド室町テラス」を飾る新たな顔は、横6m、縦4mという圧巻サイズの暖簾となりました。

​皆さんも、日本橋へお越しの際は、風にふかれ、優雅に踊る暖簾にも、ご注目いただければ幸いです。

コレド室町テラスの自作暖簾を確認する近衞

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