【Report】大阪・関西万博イタリアパビリオン フェンシングイベント
- Jingu
- 9月13日
- 読了時間: 5分
突然ですが、皆様にとってフェンシングはどのようなイメージがありますか?
優雅で華麗なスポーツ、剣士同士の駆け引き、あるいは映画のワンシーンでしか見たことのない世界――。
大阪・関西万博のイタリアパビリオンでは、そんなフェンシングを間近で体験できる、熱気に満ちた特別な1週間が繰り広げられました。
この催しは、大阪・関西万博のイタリアパビリオン(以下「イタリア館」)にてアンバサダーを務める弊社近衞忠大が、日伊の文化交流をテーマにしたイベントをプロデュースする一環としして、大きな反響を呼んだ第1弾の「阿波おどり」に続く、第2弾としてcurioswitchがサポート。
万博期間中、イタリア館では週替わりで各州の魅力が紹介されており、今回のフェンシングイベントはラツィオ州の期間(5月18日~24日)に合わせて実施されたものです。

今回の主役とも言えるのが、ローマにある世界最古のフェンシング学校、Accademia d'Armi Musumeci Greco(以下、ムズメチ・グレコ剣術アカデミー)です。
1878年創設の同校は、伝統を守りつつ演劇や映画、ミュージカル、オペラなど幅広い分野でフェンシングを展開しています。さらに「SCHERMA SENZA LIMITI(限界のないフェンシング)」プロジェクトを通じ、障がいの有無を問わず楽しめる環境づくりにも取り組んでいます。
本イベントでは、ムズメチ・グレコ剣術アカデミーの皆様が1週間にわたり万博に参加していただきました。日本からも本企画をご支援いただいた山九(さんきゅう)株式会社、立教大学、P.UNITEDに所属するフェンサーの皆様が加わり、日伊の選手が同じ舞台で競い合う姿は、文化と友情の象徴となりました。


イベント初日となる5月18日には、弊社主催のトークセッションを開催。
ムズメチ・グレコ剣術アカデミー会長のレンツォ・ムズメチ=グレコ氏とその妻であるノヴェラ・カリガリス氏、大阪・関西万博イタリア政府代表マリオ・アンドレア・ヴァッターニ氏、国際オリンピック委員会(IOC)委員の太田雄貴氏、山九株式会社 総務・コンプライアンス・サステイナビリティ系列担当の青山勝巳氏が登壇し、フェンシングを通じた日伊の未来について熱く議論を交わしました。
「イタリアのフェンシングは文化をつなぐだけでなく、若者に集中力や相互尊重を教え、心の健康にも良い影響を与える」とヴァッターニ代表が語った通り、スポーツの枠を超えた価値を共有できたことは、私たちにとっても大きな喜びです。


盛り上がりはトークだけに留まりません。 会場内では、日伊の代表選手による迫力あるデモンストレーションに加え、子どもたちも楽しめる体験会が行われ、連日大盛況。普段なかなか味わえない剣さばきが披露され、笑顔と驚きに包まれた空間となりました。




日本ではまだ、フェンシングに触れる機会は多くありません。 しかし、デモンストレーションの観覧や剣を手に取る体験、選手との交流や記念撮影を通じて、子どもから大人まで世代を越えてスポーツの楽しさを共有するひとときが生まれました。
その様子はSNSでも話題となり、来場者から多くの喜びの声が寄せられています。
実際に会場に来られた方の声
「間近でフェンシングの試合が見れるなんて迫力がすごい!これだけでも来た甲斐がありました」 「イタリア館ではエキシビションマッチをしていて、早すぎてほとんど何が起きているのか分からなかった(笑)」 「メダリストの太田さんも来ていてびっくり!」
剣の強さや美しさに触れ、初めての挑戦を楽しむ方々の緊張と期待が入り混じる空気は、まさに万博ならではの特別な瞬間と言えるでしょう。
そこに広がる多様性と包摂の精神は、まさに大阪・関西万博の理念と深く響き合っていたと感じます。
そして、最終日の5月24日にはプレスカンファレンスを開催。
レンツォ・ムズメチ=グレコ会長、マリオ・アンドレア・ヴァッターニ氏、日伊フェンサーの皆様、そして弊社近衞忠大が登壇し、文化交流や相互尊重といったフェンシングの教育的価値に加え、大阪・関西万博への歓迎に対する感謝の意が語られました。
大阪で芽生えた日伊の絆は、今後さらに世界へと広がっていくでしょう。

第2弾となる今回は、フェンシングを通じて日本とイタリアの文化交流を深める貴重な機会を制作・協力させていただきました。
イタリア館アンバサダー第3弾の報告も、ぜひご期待ください。
末筆ながら、本事業の成功に際し、イベントにご参加いただいた皆様、イタリア館関係者の皆様、ムズメチ・グレコ剣術アカデミーの皆様、ご支援いただきました山九株式会社の皆様、立教大学やP.UNITEDの選手の皆様、国際オリンピック委員会(IOC)委員の太田雄貴様、ならびに関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
弊社は今後も、日本文化と世界との架け橋となるべく、皆様に「新しい驚きと出会い」をお届けしていく所存です。
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