【Report】フランス・アート最前線

From Our Paris Correspondent YES!WAGATA




2020年3月17日の正午をもって、フランス全土はロックダウンされた。



フランス語でロックダウンは「confinement(コンフィヌモン)」と言い、ライフライン系を除いて、フランス全土、仕事は操業停止かテレワークが義務という状態である。

外出できるのは自宅から1km以内。住所と目的、出発日時を記した「例外的移動証明書」を毎度作成して、携行しなければならず、さらに、1時間以内で、生活必需品の買い物や運動、通院などを済まさねばならない。 フランスの#stayhomeは、日本と比べて過酷だ。メンタルを正常に保つためにも、文化的な時間が渇望されてくる。

ではこの状況下、フランスのアーティスト達は、どのような表現で、巣篭もり人の心を動かそうと試みているのだろうか?

例えば、トゥールーズのアーティスト「Pédro Deffarges」は、マスクを毎日一作品ずつクリエイトしてInstagramに上げている。





レンヌでは、visual artistの「Maxime Matthysが、身体中に150枚の「例外的移動証明書」を貼り付けてパフォーマンスをして職質を受けた。しかし、実に巧妙かつRockなことに、自宅から1km圏内・1時間以内の外出ということで、罰金は取られなかったとのこと。




こうしたものは一例に過ぎず、色々なアートが生まれている。というより氾濫している。

コロナに乗じた作品が一斉にネット公開されているので、もはやカオスだ。


人間の発想は似ているから、類似作品が増えすぎて、観る側に感動も与えないばかりか、情報として存在しないのと同じような物まである。

人と人が会えない状況下において、いかに心を揺さぶる作品を生み出すか?


腕の見せ所である。


いくつかの事例をご紹介したい。

映像作家「Alix Millet」が、誰一人としていないモンペリエの街を朝5時に撮影した映像。



コンフィヌモンのおかげで、人っ子一人いない街の建築美を映像化できている。


これは今ならでは。


こちらは、ニースのオペラ楽団による定番カルメン。自宅から皆で音楽というフォーマットは常套手段だが、映像の作られ方が面白い。エンディングの余韻も素晴らしい。




一方で、陳腐化したシリーズもある。


マスクの人と人がキスする絵。コロナの中で愛を叫ばせがち。



さらには、有名作品や有名アイコンにマスクをかぶせがち。




もちろん、観る人の好奇心も魂も、揺さぶられない。

そんな中、心に響く作品を見つけた。


救急病院の前に建つ家の門に貼られ手描きポスター。


「看護師さん 頑張ってね!!」
「毎日ウイルスに対峙してくれる皆さん頑張って」

左右に貼られたカラフルで親しみの湧くポスターは、コロナの患者さんと命がけで活動をする医療従事者への真心で満ちている。


これぞ、本当のストリート・アートではないか。

そんなことを、何人ものコロナ患者が亡くなった大病院のそばに暮らす子供は、教えてくれた。

日本のアート最前線は、いかがだろうか?













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